ネイル検定コラム

ネイル検定2級で出るチップラップとは?手順と失敗しやすいポイントをネイリストが解説

ネイル検定2級で出るチップラップとは?手順と失敗しやすいポイントをネイリストが解説

「ネイル検定2級で出題されるチップラップのやり方がわからない」
「チップラップを練習しているけれど、上手くできない!」

とお悩みの方へ。

チップラップは折れた爪や亀裂が入った爪の補強・修復を行う技術で、ネイル検定2級で必ず出題されます。

チップの装着や厚みといった仕上がりを審査されるので、何度も練習を繰り返して技術を身につけなければなりません。

この記事ではチップラップについて、ネイル検定2級の採点基準や基本的な手順、初心者の方に多い失敗とその対策を解説します。

チップラップの練習で使えるアイテムもご紹介しますので、取得を考えている方はぜひ最後までお読みください。

ネイル検定2級におけるチップラップの採点基準

ネイル検定2級で出るチップラップとは?手順と失敗しやすいポイントをネイリストが解説

ネイル検定2級におけるチップラップの採点基準はインターネット上で公開されており、例えば2024年1月最新版の実技採点基準では以下の採点項目となっています。

⑦チップ&ラップ(チップ及びラップの装着)
シ)サンディングから始め、適切なサイズのチップを正しく装着されていること。
ス)ラップ材はストレスポイントをしっかりと覆い、エッジの先端までを装着すること。

⑧チップ&ラップ仕上がり
セ)スタイリングはラウンド、フリーエッジの仕上がりの長さは5mm程度であること。
ソ)表面に凹凸やバブル(気泡)がない等、スムーズな仕上がりであること。
タ)Cカーブが10%程度あること。
チ)キューティクル及びサイドウォールにグルー等がはみ出していないこと。
ツ)仕上がりの表面に光沢が出ていること。

参照:ネイリスト技能検定試験 実技採点基準 2級より

ネイル検定は公式財団法人日本ネイリスト検定試験センターが主催しており、受験案内や合否結果をチェックすることもできます。

興味がある方は、ぜひ公式サイトをご参照ください。

公式財団法人日本ネイリスト検定試験センター公式サイト

チップラップの実技試験ではチップの装着ラップ材の処理について審査されます。

それぞれのポイントについて見ていきましょう。

チップサイズの「適切なサイズ」とは?

チップラップに使うネイルチップは、親指~小指に合わせて11種類程度サイズがあり、その中からモデルの爪に合ったサイズを選ばなければなりません。

ネイルチップとモデルの爪のサイズがピッタリとフィットするケースは少ないので、モデルの爪に合ったサイズのチップを事前に仕込んで、会場に持っていくことになります。

ネイル検定2級ではチップラップの装着や仕上がりを審査しており、チップのサイズ合わせなどは事前に行って問題ありません。

チップが小さいと締め付けられますし、チップが大きすぎると自爪からはみ出て綺麗に仕上がりませんので、あらかじめ削って準備しておきましょう。

「ストレスポイントをしっかりと覆う」の基準とは?

チップラップでは、ラップ材がストレスポイントをしっかりと覆っているかどうかが審査の1つのポイントです。

爪のピンク色の部分である爪床(そうしょう)と爪が白い部分の爪先の境目、かつ爪の端の部分であるストレスポイントにラップ材がはまっていなければ、減点対象となります。

チップラップでチップを装着する時は、まず上記2つをクリアできるようにしましょう。

次では、基本的な手順について解説します。

ネイル検定2級で出題されるチップラップの基本的な手順

ネイル検定2級で出るチップラップとは?手順と失敗しやすいポイントをネイリストが解説

ネイル検定2級で出題されるチップラップの基本的な手順は、以下の通りです。

  1. プレパレーション
  2. ネイルチップを装着する
  3. ネイルチップをカットする
  4. 段差を削る
  5. ラップ材を貼りつける
  6. 厚みだし
  7. 形を整える
  8. シャイナーでツヤを出す
  9. ダストをオフする

それぞれの手順について、順番に解説していきます。

1.プレパレーション

チップラップを装着する前には、基本的なプレパレーションを行います。

手指の消毒キューティクルの処理自爪の長さ・形を整えるサンディング油分の除去を手早く行っていきましょう。

ネイルチップの準備は審査対象ではないので、試験の前に行っておきます。

2.ネイルチップを装着する

プレパレーションが済んだ指に、仕込んだネイルチップを装着します。

準備したネイルチップをグルーで指に装着します。
爪とチップを接着する爪床の1.5~2mmのエリアだけにグルーを塗布して、空気が入らないように密着させます。

ネイルチップを乗せたら爪の中心部分から両サイドへ空気を押し出すように押さえて、爪とネイルチップがまっすぐになっているかチェックしましょう。

3.ネイルチップをカットする

グルーが固まってネイルチップがしっかり装着できたら、チップカッターでネイルチップをカットします。

ネイル検定ではスタイリングはラウンド、フリーエッジの長さは5mm程度と決まっているので、この通りに形を整えていきます。

フリーエッジはあえて7mm程度と少し長めにカットしてファイルで削って調整すると、短くなりすぎるという失敗が起こりません。

4.段差を削る

ネイルチップを装着しただけでは自爪との段差があるので、ファイルで段差を整えます。

この時削るのはネイルチップの方で、自爪を削ってしまわないよう気を付けることがポイントです。
段差を削った後はダストをしっかり払っておきましょう。

5.ラップ材を貼りつける

チップラップを施す指にプレプライマーを塗布し、ファイバーやシルクといったラップ材をネイルチップに貼りつけます。
その上からグルーをラップ材に塗布してラップ材を固定しましょう。

グルーは粘度の低い柔らかいテクスチャーのものを使うと、ラップ材とチップのすき間にフィットして綺麗に仕上がります。

グルーが固まったら、ファイルではみ出たラップ材を削って整えます。

6.厚みだし

チップラップ上からアクティベーターレジンを交互に重ね、厚みを出します。

厚みだしはラップ材が見えなくなる程度まで行い、アクティベーターとレジンを重ねる回数の目安は2〜3回程度です。

この場合は粘度の高いレジンを使うとやりやすいでしょう。

7.形を整える

チップラップの厚みが出たら、ファイルで爪全体の形を整えます。

スタイリングは「ラウンド」と決まっているので、形はストレートからサイドストレートの順番で整えると綺麗に仕上がるのでおすすめです。

8.シャイナーでツヤを出す

400G程度のシャイナーで爪表面を磨き、さらに目が細かい600G3000G程度グリッドの順でツヤを出していきます。

爪の厚みが1番高いハイポイントを削ってしまうと見栄えが悪くなるので、ファイルを使うときはこの部分はなるべく削らないことがポイントです。

9.ダストをオフする

シャイナーで出たダストをオフしたら、チップラップの完成です。

ハケだけでは細かいダストが取り切れずネイルが曇りやすくなるので、水に濡らしたガーゼなどで表面を拭きとって仕上げましょう。

上記がチップラップの基本的な手順となります。
今練習中の方は、ぜひ何度もトライして完成度を高めてください。

ネイル検定2級で出題されるチップラップで失敗しやすいポイントとその対策

ネイル検定2級で出るチップラップとは?手順と失敗しやすいポイントをネイリストが解説

チップラップは練習が必要です。

ここでは初心者の方が起こしやすい失敗とその対策について、次の通り解説します。

  • サイズ合わせはしっかり事前準備しておく
  • グルーの最適な量を体得する
  • レジンを塗布する時はブラシを動かしすぎない
  • 透明にならない・シルクが透ける場合はレジン(グルー)不足

サイズ合わせはしっかり事前準備しておく

チップラップのネイルチップは、事前にしっかり仕込んでおきましょう。

よくある失敗として、モデルの爪のカーブとチップが合っていない、自爪とネイルチップが密着するコンタクトゾーンのカーブが自爪と合っていないなどが挙げられます。

事前準備に制限時間はありません。
様々な角度からモデルの爪と合っているかチェックして、しっかり削って準備しておきましょう。

グルーの量を体得する

ネイルチップを装着する際のグルーは、多すぎると厚みが出すぎ、少なすぎると自爪に上手く貼り付けられません。
何度も練習して、美しく仕上がるグルーの量を体得しましょう。

また、古くなったグルーやレジンは粘度が高くなってしまっている場合があります。
粘度が高いなと思ったら、新しいグルーに交換することも大切です。

レジンを塗布する時はブラシを動かしすぎない

チップラップでどうしても気泡が入ってしまう場合、レジンを塗布する時に筆を動かしすぎている可能性があります。

磨くように細かく筆を動かすと小さな点がたくさん出てしまうことがあるので、ゆっくり大きく筆を動かすように練習しましょう。

透明にならない・シルクが透ける場合はレジン(グルー)の量不足

チップラップでは透明にならない、シルクなどのラップ材が透けるという失敗をよく耳にしますが、レジンが少ない可能性があります。
もう少しレジンの量を増やしてみると、チップラップが綺麗に仕上がるかもしれません。

レジンを増やすと厚みが出すぎる場合、粘度が低いサラサラのグルーに変えると綺麗に仕上がることがあります。

後ほどおすすめのグルーも紹介しますので、お困りの方はぜひチェックしてください。

ネイル検定2級を狙っている方へネイリストからアドバイス

ネイル検定2級で出るチップラップとは?手順と失敗しやすいポイントをネイリストが解説

ネイル検定2級を狙っている方へ、以下の3つをネイリストのアドバイスをしてご紹介します。

  1. チップラップは気泡が入ると仕上がりが悪くなる
  2. チップラップの理想の形はスクールや動画で学ぶ
  3. ネイル検定2級はスクールに通う方が多い

1.チップラップは気泡が入ると仕上がりが悪くなる

チップラップでは、形が綺麗でも気泡が入ると仕上がりが良くありません

仕上がりの悪さは減点対象となるので、気泡が入らないようにレジンの量を調整したりラップ材の貼り方に気を付けたりして練習を重ねましょう。

ネイル検定の実技は、仕上がりがすべてです。
手順が合っていても、仕上がりが悪ければ合格にはなりません。

2.チップラップの理想の形はスクールや動画で学ぶ

チップラップの理想の形は、Cカーブが10%程度、表面に凹凸がなくスムーズな仕上がりであることなどが挙げられます。

しかし教材やお手本がなければ、自分が作ったチップラップがどれくらい理想の形に近いのか確認することができません。

チップラップのような技術は、スクールや動画でお手本を見ながら学ぶのが1番です。

3.ネイル検定2級はスクールに通う方が多い

ネイル検定3級は独学でも狙えますが、2級になると独学で目指す方は少ないものです。

技術・筆記の両方で合格する必要がある2級はある程度難易度も高く、スクールで習っている方が大半です。

協会の教本にもチップラップの手順は明記されていますが、横から見た図や理想の形は載っていません。通信制のスクールもあるので、2級を目指す方はぜひ検討してください。

ネイル検定2級対策!ナチュラルフィールドサプライのチップラップに使えるアイテム一覧

ネイル検定2級で出るチップラップとは?手順と失敗しやすいポイントをネイリストが解説

ナチュラルフィールドサプライではネイル検定グッズも多数扱っております。

最後に、ナチュラルフィールドサプライで販売している、チップラップの練習におすすめのアイテムをご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

プレパレーション(爪の油分や水分除去)

ハーフチップ

爪の強化や補修

チップカッター

ラップ材

ネイルグルー

ファイル

まとめ

ネイル検定2級で出題されるチップラップについて、基本的な手順や失敗の回避方法を解説しました。

この記事をまとめます。

  • チップラップはチップのサイズや装着の仕上がりを審査される
  • 事前準備OKのネイルチップはしっかり仕込んでおくことがポイント
  • ネイル検定2級は独学よりスクールに通う人の方が多い

チップラップはネイル検定で避けて通れない技術であり、何度も繰り返して練習しなければ身につきません。

ぜひ今回の記事を参考に、練習を重ねてみてください。

ナチュラルフィールドサプライでは、ネイル検定の対策グッズも多数取り扱っています。
取得を目指している方や今練習を頑張っている方は、ぜひ1度ショップをチェックしてみてください。

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